【知恵袋は間違い】親の葬式代がない?真実教えるよ
親の訃報は突然やってきます。悲しみに暮れる間もなく、目の前に突きつけられるのが現実的な「お金」の問題です。ネットで「親の葬式代がない」と検索すれば、知恵袋などで「貯金がないならローンを組め」「親戚に頭を下げろ」といった、冷たいアドバイスや無責任な回答が目につきます。
しかし、私はあえて言いたい。知恵袋に書かれているような精神論や、付け焼き刃の知識は間違いだらけです。
実際、私も親を送り出した際、手元の通帳を見て愕然としました。葬儀費用の平均が100万円以上と言われる中、そんな大金はどこにもありません。しかし、必死に公的制度や現代の葬儀事情を調べ尽くした結果、借金まみれにならずとも、しっかりと親を供養することができました。
この記事では、今まさに「親の葬式代がなくてパニックになっている」あなたへ、現場のリアルな解決策と、知恵袋では教えてくれない真実を包み隠さずお伝えします。
親の葬式代がないのは「あなただけ」ではない
まず、安心してほしいのは、今の日本で「親の葬式代に困る」のは決して珍しいことではないということです。長引く不況、老後資金の枯渇、そして核家族化。貯金が底をついた状態で亡くなる高齢者は増え続けています。
知恵袋では「親の死に目にお金の話をするなんて不謹慎だ」という声もありますが、それは余裕がある人の理屈です。お金がないものは、ない。まずはその現実を直視し、パニックを鎮めることが第一歩です。
無理をして高額な葬儀を執り行い、その後の生活が破綻しては、亡くなった親も浮かばれません。「お金をかけること」と「供養の心」は別物であるということを、まずは自分に言い聞かせてください。
ネットのデマに騙されるな!葬式代の「本当の相場」
知恵袋などのQ&Aサイトでよく見かける「最低でも100万円はかかる」という言葉。これは半分正解で、半分は間違いです。
確かに、通夜・告別式を行い、参列者を呼ぶ一般的な葬儀(一般葬)なら、100万円から200万円かかるのが相場でしょう。しかし、今の時代、葬儀の形は劇的に変化しています。
直葬(火葬式)なら20万円以下で済む
最も費用を抑えられるのが「直葬(ちょくそう)」や「火葬式」と呼ばれる形態です。通夜や告別式を行わず、安置場所から直接火葬場へ運ぶ方法です。これなら、総額で15万円から20万円程度に抑えることが十分に可能です。
「そんな簡素なものでいいのか」と悩むかもしれませんが、無理をして借金をするより、身の丈に合った見送り方を選ぶ方がよほど誠実です。
家族葬もピンキリである
親しい親族だけで行う家族葬も人気ですが、これも内容次第で金額が跳ね上がります。葬儀社から提示されるプランには、不要なオプションが含まれていることが多いのです。「セットプランだから外せません」という言葉を鵜呑みにせず、一つひとつの項目を精査することが重要です。
知恵袋は教えてくれない「葬祭費還付制度」の罠と真実
「葬式代がない」と相談すると、よく「役所からお金がもらえるから大丈夫」という回答が返ってきます。これは「葬祭費給付制度」のことを指していますが、ここには大きな落とし穴があります。
後払いであることを忘れてはいけない
国民健康保険や後期高齢者医療制度に加入していれば、自治体から5万円程度(自治体により異なる)の葬祭費が支給されます。しかし、これは葬儀を終えた後に申請して振り込まれる「還付金」です。
つまり、葬儀費用の支払い時点では、一旦自分で立て替える必要があるのです。「役所から出るから、その分をあてにして高いプランにしよう」と考えるのは非常に危険です。
船員保険や健康保険組合の場合
亡くなった方が会社員だったり、特定の組合に入っていた場合は「埋葬料」として5万円以上支給されるケースもあります。これらもすべて申請主義ですので、自分から動かない限り1円も入ってきません。
本当に1円もない場合の最終手段「生活保護葬(民生葬)」
もし、あなたが生活保護を受けている、あるいは亡くなった親が生活保護受給者で、遺族も困窮している場合、「葬祭扶助(そうさいふじょ)」という制度が利用できます。
これは、国が葬儀費用を全額負担してくれる制度です。ただし、以下の条件があります。
-
自己負担額が0円になる代わりに、内容は「直葬(火葬のみ)」に限定される。
-
僧侶を呼んで読経してもらうなどの宗教的な儀式は含まれない。
-
必ず「葬儀の発注前」に福祉事務所や役所に相談しなければならない。
一度葬儀社と契約してしまった後では、この制度は適用されません。ここが知恵袋の回答で最も抜け落ちている、人生を左右する重要なポイントです。
葬儀社選びで人生が変わる!悪徳業者を回避するコツ
「お金がない」という弱みを見せると、そこにつけ込んでくる業者も残念ながら存在します。「親御さんの最後ですから、これくらいは……」という言葉は、遺族の罪悪感を煽る常套句です。
電話一本で決めてはいけない
病院で亡くなると、すぐに提携の業者が現れます。しかし、病院出入りの業者にそのまま依頼するのが一番高くつくパターンです。 遺体搬送だけをお願いし、その後の葬儀自体は別の安い業者に依頼しても全く問題ありません。
明確な見積書を出す業者を選ぶ
「一式50万円」という大雑把な見積もりを出す業者は避けましょう。ドライアイス代、寝台車代、火葬料、待合室の使用料など、細部まで項目が分かれている見積書を出す業者が信頼できます。
最近では「小さなお葬式」や「よりそうお葬式」などのネット仲介サービスを利用することで、あらかじめ定額化された安いプランを提示してくれる葬儀社を見つけるのも賢い選択です。
僧侶へのお布施をどうするか?
葬儀費用の中で、最も不透明で頭を悩ませるのが「お布施」です。知恵袋では「30万円が相場」「戒名料でさらに上乗せ」などと書かれていて絶望するかもしれません。
しかし、お寺との付き合い(檀家関係)がないのであれば、無理にお布施を出す必要はありません。
現代では、僧侶を呼ばない「無宗教葬」を選択する人も増えています。もしどうしてもお経をあげてほしい場合は、お布施の金額が明文化されている「僧侶派遣サービス」を利用すれば、数万円程度で済みます。
遺産から葬儀費用を出す「預貯金の仮払い制度」
親の口座に少しは貯金があるけれど、亡くなった瞬間に凍結されて下ろせない……。これが多くの人を苦しめる原因でした。しかし、法改正により、遺産分割協議の前でも一定額までなら銀行からお金を引き出せるようになりました。
引き出せる金額の計算
1つの金融機関につき、以下の計算で算出された額(上限150万円)が引き出せます。
(亡くなった時の預貯金残高)× 1/3 ×(自分の法定相続分)
例えば、口座に150万円あれば、ある程度の葬儀代はそこから賄える計算になります。これを知っているかいないかで、消費者金融に走るかどうかの運命が分かれます。
誰にも頼れない時に考えてほしい「カード決済」と「葬儀ローン」
どうしても現金が用意できない場合、クレジットカード決済に対応している葬儀社が増えています。カードの分割払いやリボ払いを利用すれば、当月の支払いを抑えることができます。
また、葬儀社が提携している「葬儀ローン」もありますが、これは審査が必要ですし、金利も決して安くありません。最終手段として考えるべきであり、まずは公的制度や遺産からの仮払い、そして徹底した費用の削減を優先してください。
まとめ:親の葬式代がない時の処方箋
「親の葬式代がない」という状況は、非常に苦しく、孤独な戦いに思えるかもしれません。しかし、知識という武器を持てば、必ず道は開けます。
最後に、大切なポイントをまとめます。
-
知恵袋の「100万円かかる」は一般葬の話。直葬なら20万円以下で可能。
-
生活困窮者は、必ず契約前に「葬祭扶助」を役所に相談すること。
-
病院提携の葬儀社にそのまま依頼せず、ネット等で定額プランを探す。
-
「葬祭費還付制度」は後払い。一旦立て替える必要がある。
-
銀行の「預貯金の仮払い制度」を活用し、親の口座から費用を出す。
-
供養の心は金額に比例しない。無理な借金をして自分を追い込まない。
親が最後に願うのは、残されたあなたの幸せです。葬儀のためにあなたが借金に苦しむ姿を見たい親はいません。
勇気を持って「身の丈に合った葬儀」を選んでください。それが、現代における最高の親孝行の一つだと私は信じています。


コメント